どのように分析されるか?

1.分析試料ができるまで
依頼された試料は北海道研究農場へ送付され,そこで乾燥され,2mm以下の均一なサンプルに調製されます。このサンプルが分析に用いられます。

どう分析されるか1

2.土壌分析の流れ(どのような機器が使われているか)
・土壌pH・電気伝導率EC
土壌に純水を加え,振盪後に下記の機器(左:pHメータ,右:ECメータ)で測定されます。

どう分析されるか2

・リン酸吸収係数,有効態リン酸(Truog Bray2),無機態窒素(NH4-N NO3-N)
土壌にそれぞれの分析で使う試薬液を加え,振盪後にその液をろ過します。その液を自動流れ分析装置を使って分析します。

どう分析されるか3

・置換性塩基(CaO,MgO,K2O),塩基置換容量CEC
土壌に試薬液を加え,アンモニウムと塩基類を置換溶出させ,その液をろ過します。これをICP発光分析装置(左写真)にて置換性塩基の分析を行います。
塩基類を溶出させ,アンモニウムを置換吸着した土壌からアンモニウムを溶出させ,その液をろ過して自動流れ分析装置(右写真)で塩基置換容量を測定します。

どう分析されるか4

・全窒素,腐植(全炭素)
土壌に酸を加え分解して,下記機器でケルダール蒸留を行い全窒素を測定します。
土壌に試薬液を加え煮沸して分解後,発色液を加えて滴定して全炭素量を測定し,その結果に1.724を乗じて腐植を算出する。

どう分析されるか5