分離給与とは、繋ぎ飼い牛舎で一般的に行われている、粗飼料と濃厚飼料を別々に給与する飼料給与体系です。近年増えてきている自動給餌機による飼料給与も、分離給与の一つと見なすことができます (飼料を混合して給与するタイプの装置は除く)。 1. 分離給与の利点と欠点
< 利点 > ・個体ごとに飼料給与量を増減できるので、乳牛の栄養要求量に応じた飼料給与が可能。
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2. 分離給与の留意点
< 濃厚飼料の給与量の確認 > ・濃厚飼料は、飼料スコップ等で給与し、この杯数を給与量の目安にしている場合がほとんどです。しかし実際に計量してみると、一杯の量が思っていた量と異なっている場合があります。給餌作業をする人が変わると、一杯の量がバラついている場合も多くみられます。そのため、定期的に給与量を計量し直すことと、給餌作業をする人によって給与量がばらつかないようにする工夫が必要です。 < 1回の給与量と給与回数 >
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例:幅120cm×直径160cmの1番ラップサイレージを1日2個、60頭に給与したとすると
< 粗飼料の品質について > ・乾草やロールパックは、細切りサイレージに比べて、ロットによる成分のバラつきが大きくなります。収穫した畑ごとにまとめて保管するなどの工夫が必要です。ロットや見面が大きく変わった場合は、飼料分析を行うことをお勧めします。 < 乾乳牛の管理 > ・搾乳牛と搾乳牛の間に乾乳牛を繋ぎ飼いすると、搾乳牛の飼料を盗食する場合があります。これは過肥や、周産期病を引き起こす原因となります。同一舎内で乾乳牛を飼養する場合は、それらをまとめることをお勧めします。
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・濃厚飼料の増給は、牛の調子が良いのであれば乳量に応じた加減は行わず、一定のペースを保つべきです。ただし、牛の調子が悪く粗飼料の食い込みが落ちた場合は、濃厚飼料の増給を止め、様子を見る必要があります。 <濃厚飼料の最大給与量の考え方> < 増給が終わったあとの管理 > |