日本の土壌が基本的には酸性であることは良く知られていると思います。昔から土づくりは堆肥,炭カル,熔リンというのが定番であり,石灰資材は日本の土壌改良には切離せないものです。 |
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上記のような石灰資材がありますが,実は生石灰,消石灰,炭カルは同じ石灰石から作られています。石灰石の主成分も炭酸カルシウムになりますので,クラッシャーで粉砕したものが炭カルになります。更にこれを焼くと酸化カルシウム(CaO)ができ,これが生石灰となります。生石灰に水を加えると激しく発熱しますが,この過程で水酸化カルシウム(Ca(OH)2),つまり消石灰ができてきます。何かの形で聞いたことがあるかも知れませんが,焼いた石灰は効きが良いと言われます。実は焼くことによって効きの良い生石灰や消石灰に変化しているのが理由です。石灰資材の製造工程を考えると良く分かります。 |
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