ホルスタイン去勢肥育給与体系

『スノービーフ』を用いたモネンシンフリーホルスタイン去勢肥育給与体系

(導入期)
  導入日の素牛は、乾草と水のみを給与し、ゆっくりと休息させます。
1 導入日は良質な乾草と水を給与し、ゆっくりと休息させます。水槽の汚れに注意します。
2 飼料給与は「朝夕2回定時」を厳守し、乾草を最初に与え充分採食させた後、『スノービーフ』を給与
    します。
3 『スノービーフ』は、導入翌日から6kg/頭/日に固定し、1ヶ月間増やさないようにします。このとき
   の乾草は、充分な内臓形成のため飽食給与とします。
4 残飼が無いように注意し、残った場合は廃棄するか肥育中後期の牛に給与します。この時期の牛
   には常に新鮮な飼料を給与するようにします。

(肥育2~4ヶ月)
1 3ヶ月頃より、『スノービーフ』の食いが急速に上がります。不足しないように注意しますが、与えす
   ぎると後の食滞や事故要因となります。飼槽に飼料が僅かに残る量(=飽食)を心がけます。
2 この時期より、乾草の給与量を徐々に減らしていきます。

(肥育5~9ヶ月)
1 『スノービーフ』の食い込みに主体を置き、乾草は徐々に減らし、“実採食量1.2kg”とします。
2 牛が良く寝ている状態が理想です。立っている牛が多いときは、エサの量が不足しているか、牛床
   の管理が悪いことが考えられます。
3 この時期は、頸や肩が充実し、幅がでてきます。また脂肪細胞の増加時期にも該当しますので、牛
   の観察を怠らないようにします。

(肥育10~12ヶ月)
1 この時期は、脂肪交雑が形成されることから、牛のストレスを回避する管理が必要です。
2 『スノービーフ』を規定量、毎日安定的に食い込ませることが重要です。一度に大量に給与したり、
   日によって給与量を極端に変えてはいけません。飼料給与方法の変動はストレスの原因となりま
   す。
3 ペンの移動などもストレスとなり、採食量に影響します。

(肥育13~14ヶ月)
1 この時期は、採食量の低下に気を配り、牛をよく観察します。
2 食い込みが落ちてきた場合、乾草を若干多めにするなど目先を変える必要があります。
3 糞便が異常に黒くなったり、牛がボーっとしている状態は、ビタミン不足や肝機能障害の可能性が
   あります。早期発見を目指してください。
4 出荷時は、追い回したり、大声を出さないようにします。

モネンシン肥育体系