分析結果の単位から分かること。

   土壌分析を行った後,分析結果が手元に返ってきても,数値を見てもなかなか実感がわかないものです。
    しかし,分析結果についてくる単位は,よく考えると実に実感がわくようになっている場合があります。実は,土壌分析でよく用いられる「mg/100g」という単位は10aに含まれる養分のおおよそのkgと読み替えることができます。
   土壌の100mlの重さは70~150g程度で北海道の土壌では100g前後です。100mlで100gであれば比重は1.0です。
   10aの土壌の重さはどのくらいになるかを考えると,10aは10m×100m=1000m2となります。根が1番多く分布しているのは表層から10~15cm程度ですし,草地の場合は表面に施肥をしますので,影響がでる深さを10cm程度と考えると,10aは100m3となります。土壌の比重が1.0とすると,1m3は1tとなるわけですから,10aの土壌の重さは100tとなります。
   「mg/100g」という単位を読み替えていくと「kg/100t」となります。つまり「mg/100g」というのは土壌100t中に何kg入っているかということ,10aに何kg入っているかということになります。
  このように考えれば,少しは実感がわくかもしれません。

分析結果単位から分かること