子牛の下痢は、子牛の生死に関わる問題ですし、その後の数ヶ月に渡って免疫機能を低下させるといわれています。そのため、幼齢期に下痢を発症するか否かは、一生の抗病性や生産性にも影響を及ぼします。ここでは、下痢の予防方法について紹介します。 1. 乾乳時期の管理 |
2) 乾乳牛に対して『下痢5種ワクチン』を接種することで、初乳中の免疫抗体含量が高められることが報告されています。子牛の下痢が多い場合は検討しても良いでしょう。ワクチンの利用に際しては、必ず獣医師との相談のもとで行うようにします。 2. 初乳の給与 |
(2) 適切な期間 : 初乳給与のタイミングは、子牛が活発であれば、分娩後できるだけ早いタイミングで給与します。これは、子牛の移行免疫の吸収能が、時間経過とともに低下してゆくためです。健康な子牛では、生後24時間で吸収能がなくなるといわれおり、生後早い時間での給与が望まれます。原則的には分娩後30分以内に2ℓを飲ませることが推奨されています。哺乳欲のない体調不良子牛への対応については、哺乳欲を示すまで待ってから給与しても、移行免疫を吸収できるといわれています。 3. 飼料給与方法 |
4) 乾草 4. 環境 |
2) 衛生 |