ここでは、レリー社の搾乳ロボットの飼料給与方法について紹介いたします。 |
写真提供:コーンズ・エージー
<飼料給与の概要> レリー社では以前は、牛床→搾乳ロボット→飼槽→牛床という一定の流れのカウトラフィックというシステムでしたが、最近では飼槽、搾乳ロボット、牛床を自由に行き来できるフリーカウトラフィックというシステムを取っています。フリーカウトラフィックでは搾乳ロボット内で牛に濃厚飼料を給与することで、ロボットへの自発的訪問を促します。 レリー社の搾乳ロボットでの給飼方法の設定には以下の2種類があります。 ①固定量給飼→毎日一定の量を給飼 ②プログラム給飼→乳量または泌乳日数に応じて給飼量を自動計算して給飼 現状では②のプログラム給飼が多くの牧場で利用されているようです。 プログラム給飼は、一つもしくは二つ以上の給飼テーブルで構成されています。 ○乳量連動テーブル→乳量に応じて給飼量を設定するテーブル ○乳期連動テーブル→乳期に応じて給飼量を設定するテーブル
<PMRの給与> PMRとはPartly Mixed Rationの頭文字を取ったもので、部分的混合飼料と訳されます。TMR(Total Mixed Ration)と区別され、TMRから一部の濃厚飼料を抜き取ったものを混合して飼槽に給与する方法です。 基本的な飼槽での設計レベルは牛群の平均乳量-7kgを推奨しています。 個体ごとに不足するエネルギーは、ロボット内で自動的に調整された給飼により充足させます。 PMRの乾物給与量としては、その牛群や搾乳ロボットでの配合給与量に影響されます。群平均の1頭当たりの乾物摂取量を21~23kgと仮定します。仮に搾乳ロボットでの配合給与量が平均で5~6kg(乾物で4~5kg)だとすると、PMRの乾物給与量は16~19kgとなります。まずは、その牧場でどれくらいのPMRの乾物摂取量があるか調べる必要があります。
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