4.集草 専用レーキで行うと、集草にムラが無く、作業幅も6mを超える機械が多いため、効率的かつ迅速な作業が行えます。オペレーターは、収穫を行う機械のピックアップ幅や道筋など、次の作業を考えた集草作業が必要となります。
5.梱包 ロールベーラは可変式(芯巻き)と定径式(側巻き)に分けられます。可変式は芯の圧力とベールの外側の圧力がほぼ等しく、径の幅を変更することができます。定径式は牧草のピックアップ始めは緩やかに巻きつけられますので、ベールの中心部の密度は外周部より低くなります。つまり、放熱しやすいため乾草調製に適していると言われています(『粗飼料生産のシステム化と機械』より)。また、梱包仕上げの結束に使用されるトワインとネットでは、ネット梱包の方が効率的であるとされています。
6.くん炭化(ヒートダメージ) 図6は同一のロールから採取したものです。乾草ロールの中心部がくん炭化したもので、成分は表1に示しました。くん炭化は蛋白質の変質が特徴的です。ルーメン内で利用されにくい結合蛋白質が高くなり、TDNが低下します。くん炭化を避けるためには、水分調整、ロール形成圧力、作業時間帯に注意しましょう。
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