8.TMR品質の一貫性 1)混合順序 更別TMRCの混合順序は濃厚飼料、サイレージの順序で行う。炭カルのみ手投入で、他はタンクから投入出来るので、作業体系が非常に楽である。シンプルなメニューなので一貫性が保ちやすい。 2)混合時間 稼働時にパーティクルセパレーターで混合時間の設定を行った。その結果、3分以上の混合時間であればよしとされた。現在はそれぞれの牧場の給与体系に応じて30秒、2分、3分、5分の混合時間である。ミキサーで給与している牧場は、その際に再度撹拌されるので、混合時間を短くしている。 3)水分測定 更別TMRCは毎日、それぞれのサイレージを3回水分測定する。最終的にはTMR責任者がTMRの食い込み状況を見て、他の牧場と連絡を取り、乾物%を決定する。それをTMRセンターの事務所に伝え、エクセルで作成された混合シートに反映させる。 4)飼料分析と飼料設計 一貫性を保つために分析をかけるタイミングが難しい。同じバンカー内でも成分が変動することがあるので、関係者と連絡を密にする必要がある。更別ではサイレージの分析はバンカーサイロが変わる都度、もしくは同じバンカー内でも内容が変わる時に分析を行う。その都度、飼料設計は行うが、あまり大きな変更は行わない。
9.TMRの種類 TMRセンターではいろいろな飼養形態、考え方の牧場があるので、それぞれに合ったTMRを供給することが必要である。更別TMRCで調製しているTMRは以下の4種類である。 ①乳量設定35kg:TMR一本給与のタイプ、フリーストールの牧場、タイストールで高泌乳牧場に供給。 ②乳量設定30kg:トップドレス最大4kg給与のタイプ、自動給飼機、タイストールの牧場に供給。 ③乳量設定25kg:トップドレス最大8kg給与のタイプ、搾乳ロボット、自動給飼機の牧場に供給。 ④育成・乾乳牛用
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