その他、群分け時の検討に必要な項目としては、群頭数、BCS、泌乳日数、平均乳量(FC M)、繁殖サイクル、給飼作業性などがあり、その牛群、飼養状況に応じて調整すべき内容 です。 ②養分濃度の設定 該当牛群に対するTMR設計する場合、その平均乳量にリードファクターを加味して設定乳量 を決めます。平均乳量もFCMを用いた方が良いでしょう。 * リードファクター係数=(平均乳量+標準偏差)/平均乳量 その他、簡易方法として;1群では平均乳量×1.3、2群以上では、平均乳量×1.1~1.2 とする場合が考えられる。 次に重要なポイントは、乾物摂取量の予測です。概ね設定乳量に要求される乾物量をカバー すべく組み立てますが、この場合は、事前の牛群状態と設計後のTMR採食状況と合わせて 調整図ることが肝要です。 乾物量と供給養分が決定されると、そのTMRの各養分濃度が設定されるわけですが、ここ で、TMRは1種類の飼料として養分濃度(成分値)を重視して調整していきます。養分濃度 設定後は、常に牛群モニターを実施してTMR内容にフィードバックさせることが肝要です。 ③TMRの水分(乾物) TMRの乾物摂取量に影響を与える一つの要素が水分含量です。図1は、TMR採食量と水 分含量との関係を示したものですが、水分50%以上になると総採食量はほとんど増加せ ず、乾物摂取量が急激に減少してくことが分かります。水分含量は重要な意味を持っている ことを理解して下さい。
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