ブリスケットボードは牛が前方に座り、起立できなくなるのを防ぐものであり、角のあるものや硬すぎる素材はひざを痛めるので好まれません。 縁石は高すぎると、牛がストールに入るのを嫌い、低すぎると、除糞時に糞尿がストール内に流れ込む可能性があります。牛がストールに入りやすいことを考えると、高さはマットも含めて20~25cmが望ましいです。 ストールのサイズは幅が芯々で115~117cm、ヘッドバイパスのストールの長さは、縁石から縁石までで450cm、正面が壁構造のストールは、内側の有効寸法で240cmが推奨されています。
<通路> 外側通路:最低270cm、300cmが望ましいです。 採食通路:最低390cm、420cmが望ましいです。 中央給飼通路:最低540cm、570cmが望ましいです。 横断通路の幅は、水槽がある場合はストール3個分、横断通路の数はストール12個に対し1箇所必要です。 滑り止めの幅は、深さは1.0~1.3cm、溝の間隔は縦溝で5~8cm、ダイヤモンドパターンの溝で10~15cmが推奨されます。 通路の素材はコンクリートが一般的ですが、最近、建設された牛舎では通路用ゴムマットを敷くところがあり、蹄病予防、乾物摂取量増加などの効果が期待できます。
<飼槽、水槽> 飼槽壁の高さは、50~55cm、段差(通路と飼槽表面)は8~15cmが一般的です。飼槽のネックレールの高さは120~130cmが推奨されていますが、これは前方へ突き出す長さによっても影響されます。 水槽槽は15~20頭毎に1個必要で、水の深さは15~20cmが望まれます。水槽の種類はボール型と電熱型があり、前者の長所は電気代がかからないが、短所は内部が飼料で汚れやすく、掃除がしにくいです。後者の長所は水の汚れがわかりやすく、掃除が容易であり、短所は糞が入ることがあることや、電気代がかかることです。
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