耕起作業がないためコストと作業時間をセーブし、翌春の1番草収量が維持できます。
(1)成功のポイント
- 強害雑草が少ない圃場を選択します。
- 2、3番刈りを8月下旬に行い播種前の掃除刈りは省きます。
- 刈取り直後に播種を行います(既存牧草の再生前に播種を完了)。
- 追播1ヵ月後に刈高10cmで現植生(牧草)を刈払い、草量が多い場合は集草・搬出します。
(2)簡易更新の方法
- 追播機を利用した簡易更新

- 採草地は追播前に掃除刈りや放牧地は過放牧(単位面積あたりの放牧頭数を増やす:1頭/2a程度が適正放牧頭数、又は放牧期間を長くする)によって既存の牧草と雑草の生育を抑制します。
状況によっては掃除刈りの際に低刈りします。 - 追播機を使用すると、播種後の鎮圧が不要です。
- 牧草が発芽するのと同時に、既存の牧草も再生します。既存牧草の再生によって発芽した牧草の生育が抑制される場合には、掃除刈りを行います。掃除刈りの時期は既存牧草の草丈(手で伸ばして測った高さ)が約15~20cm(追播1~1.5ヵ月後)になったときです。
- 追播機を利用しない簡易更新

- 採草地は追播前に掃除刈り、放牧地は過放牧によって既存の牧草と雑草の生育を抑制します。
状況によっては掃除刈りの際に低刈りします。 - ディスクハローや浅掛ロータリー耕によって播種床となる草地の表層を攪拌、土壌を露出させ、播種する種子と土壌が密着しやすいようにします。
- ブロードキャスターやライムソアを利用して播種作業を行います。
- 種子と土壌をより密着させ、発芽を促進する為に鎮圧を行います。
- 播種した牧草が発芽するのと同時に、既存牧草も再生してきます。既存牧草の再生によって播種した牧草の生育が抑制される場合は、掃除刈りを行います。掃除刈りの時期は、既存牧草の草丈が約15cm(追播1ヵ月後)になったときです。
(3)簡易更新の事例(追播機をつかった作業工程)
