北海道酪農検定検査協会検定成績表(牛群検定成績表)
ここでは北海道酪農検定検査協会発行の牛群検定成績表の見方について説明します。
文中に全道の平均値が出てきますが、それは平成18年11月時点から過去1年の平均値を示します。

- 年間生産乳量
生産した全ての乳量を合計したもので、廃棄乳や初乳なども含まれます。
括弧内は前年との比較です。 - 乳飼比
乳代のうち購入飼料費が占める割合です。
(=総購入飼料費÷総乳代×100) - 飼料効果
濃厚飼料1kgに対する産乳量です。
(=総乳量÷総濃厚飼料給与量×100)

- 検定日成績
検定日1日の成績および、最近3カ月、1カ年の平均が示されています。検定日>3カ月>1カ年になっていれば成績が上昇傾向であることがわかります。

- 種雄牛成績
供用牛は授精牛を対象とし供用種雄牛より集計。12カ月未満は1年間に生産された雌の父牛より集計しています。 - EBV(Estimated Breeding Valueの略、推定育種価)
ある集団の平均値を元にその値からプラスまたはマイナス量として示されます。ホルスタイン種の遺伝的能力評価値の平均は、2000年生まれの牛の平均をベースとしています。

- 搾乳日数率
搾乳日数率=搾乳日数÷飼養日数×100で計算されます。
繁殖管理や乳牛の更新が安定していれば概ね85%前後で推移します。 - 搾乳日数
牛群の産後経過日数の平均で、160~180日が望ましいです。
全道の平均値は191日です。

- 管理乳量
2産次・検定日数150日・4月分娩を基準としてのSCM乳量補正(全固形分を考慮しての補正)を行ったものです。例えば分娩頭数が増えると、平均乳量は高くなりますが、実際に牛の状態が良くて乳量が増えたかどうかの判断は難しいです。そういった場合に搾乳日数、産次、分娩月などの要因を補正し、管理の良し悪しによる乳量を比較できるようにしたものが管理乳量です。管理乳量が月を追って向上している場合は、徐々に管理の状態が良くなっていることを示します。逆に悪くなっているようであれば、その原因が何であるか調べる必要があります。 - 月ごとの乳量、乳成分
月ごとの乳量、乳成分を見ることにより、季節や飼養管理の影響による変化がわかります。例えば、夏期に放牧に出しているところの乳脂肪は下がっているようであれば、放牧による乳脂肪低下が考えられます。