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糞尿活用の利点・欠点

スラリー曝気処理のメリット

例えば、長期間貯留したスラリーを曝気開始した直後やそのまま汲み上げて散布した場合、どうでしょうか?硫化水素などの臭気が大きな問題になります。これらは臭いだけでなく植物にも障害が出ることがあります。特に硫化水素などは根を傷めてしまうような障害...
糞尿活用の利点・欠点

堆肥化の目的

家畜糞尿から堆肥を作る目的として,家畜糞尿に含まれる成分を土壌に還元し有効に活用することなどが挙げられます。家畜糞尿や水分を調整するために混合されたオガクズやワラには,植物に必要な肥料成分が含まれており,堆肥化をおこなう事で,それを植物が利...
糞尿活用の利点・欠点

家畜糞尿で見込める肥料成分

家畜糞尿の有効利用と聞いて誰もが第一に挙げるのが「堆肥やスラリーを減肥や土壌改良を目的に施用する」と答えるでしょう。このよう排泄された家畜糞尿の中には牧草が必要な肥料成分が含まれています。しかし、牧草が堆肥やスラリーに含まれている成分を利用...
糞尿処理のメカニズム

堆肥化における水分調整

堆肥化を行うには,まず堆積し始めた時の水分が60~70%程度に持っていくことが重要となります。この水分域に調整するのは,「微生物の活動をし易くする」ことや「発酵させるために堆積できる物性にする」が挙げられます。水分が低くなりすぎれば微生物活...
糞尿処理のメカニズム

家畜糞尿の堆肥化と乾燥物の違い

表題のタイトルはまだまだ混同されていることが多い項目です。その違いについて触れたいと思います。   堆肥と乾燥物は家畜糞尿を用いて作るところは同じですが,水分が50%程度くらいになれば見た目や物性も区別はつきにくいです。しかし,作る過程で大...
土壌分析

どのように分析されるか?

1.分析試料ができるまで依頼された試料は北海道研究農場へ送付され,そこで乾燥され,2mm以下の均一なサンプルに調製されます。このサンプルが分析に用いられます。2.土壌分析の流れ(どのような機器が使われているか)・土壌pH・電気伝導率EC土壌...
土壌分析

土壌の中のリン酸(植物が食べるリン酸,土が食べるリン酸)

有効態リン酸(植物が食べるリン酸)  植物が利用可能なリン酸の指標として使われます。しかし,この有効態リン酸にはトルオーグ法,ブレイ2法,オルセン法の3つの代表的な方法が存在します。同じ土壌でも出てくる結果が大きく異なる場合があるので使い分...
土壌分析

塩基説明

土壌の保肥力塩基置換容量CEC   土壌には施用された肥料を蓄える力があり,肥料持ちの良い土壌や砂のように肥料持ちの悪い土壌もあります。これらは良く『保肥力』という言葉で表現されます。この保肥力の指標となるのが塩基置換容量CECです。肥料を...
土壌分析

土壌中の窒素の評価

1.全窒素 土壌中に含まれる窒素化合物の総量(硝酸態窒素を除く)となります。土壌基本的な性質の調査時に分析されることが多いです。   しかし,土壌の肥沃度にはあまり関係が無く,土壌中には1%にも満たない程度しかありません。そのため,植物が使...
土壌分析

土壌の電気伝導率EC

電気伝導率ECは土壌の塩類濃度の指標として使われます。野菜畑,普通畑では肥料施用前の土壌で0.1~0.3mS/cm程度とされていますが,牧草地では0.1mS/cm以下のことが多いです。   また土壌中の硝酸態窒素とも相関があり,そのためEC...
土壌分析

土壌のpH

土壌の酸度の指標です。厳密には3種類のpHの方法が存在しますが,一般的な土壌のpHはpH(H2O)で表示します。通常の作物では5.5~6.5程度で生育が良くことから,5.5~6.5が目安とされます。しかし,日本の土壌は酸性を示すものが多く,...
土壌分析

腐植・全炭素説明

土壌の有機物含量の指標。腐植含量が多くなると土壌の色は黒くなっていきます。通常の土壌では腐植として3%以上あることが望ましいとされています。砂質土壌などでは少なく、多腐植質黒ボク土、泥炭土では10~15%それ以上もしばしばあります。   土...