2024-03

放牧

1.放牧草地の混播例

放牧地の混播設計は地域の気象条件や放牧地の利用方法(放牧専用地、兼用地、利用回数など)により決める必要があります。各草種の特性一覧を表 1-1に示しました。また、放牧地の混播設計については様々ありますが、当社が推奨する混播例①~③を以下に示...
アルファルファの栽培と管理

1.アルファルファ草地の土壌改良と種子設計

アルファルファの原産地は中央アジアであり、ヨーロッパ、ロシアへ広がった集団とシルクロードから中国へ伝播した集団があります。その過程で淘汰され、その地域に適した在来種が確立しました。中国までは地続きであるために早くから伝えられ栽培されましたが...
アルファルファの栽培と管理

2.アルファルファ草地の播種時期と雑草対策

(1)播種時期と雑草対策 播種時期は地域により異なりますが、4月下旬から8月一杯が播種可能な期間です。雑草対策の面及び越冬性から考えると、8月頃の播種が適期ですが、土壌凍結が厳しい地域では7月中の播種が推奨されています。春播種は、雑草が落ち...
アルファルファの栽培と管理

3.アルファルファ草地の刈取り管理

アルファルファは初期生育が遅く、一般草地のように早期に掃除刈りをすると再生できず枯死しやすい草種です。そのために1年目は再生できる養分を蓄えることを重点に、2年目以降は、冠根部の養分の消耗を少なくし、越冬のための養分を十分に貯蔵するように収...
アルファルファの栽培と管理

4.アルファルファ草地の施肥方法

アルファルファは根粒菌を着生させ、窒素は根粒菌から供給されますので、アルファルファの混生割合が70%以上の草地は窒素が必要なく、リン酸とカリだけで十分栽培できます。アルファルファ草地に対する施肥標準も北海道から示されています。造成・更新時の...
草地管理

1.牧草の刈取り危険帯

(1)刈取り危険帯とは 秋は牧草にとって貯蔵器官に養分を蓄積し、越冬態勢に入る大切な時期です。この大切な時期に牧草を刈取ると、貯蔵養分が十分蓄えられないまま越冬態勢に入るため、凍害や雪腐病による被害を受けやすく、翌春の牧草株数や1番草収量の...
草地管理

2.牧草の施肥方法

(1)更新時の施肥 播種時の肥料はリン酸を多めに施用し根の発育を促進させ、窒素、カリは雑草の生育を促進させるために少なめですが、発芽後の生育が緩慢で葉色が淡くなり、病害が発生するようであれば、追肥用の肥料を施用します。更新方法により施肥量や...
草地管理

3.地下茎型イネ科雑草「シバムギ」の生育特性と防除方法

シバムギはリードカナリーグラスと並んで草地の強害イネ科雑草に挙げられています。両者とも地下茎により繁殖するため、横に広がることによって除々に草地を優占していきます。更に、草地更新時に機械により根が分断され、増殖する特性を持っています。リード...
草地管理

4.シバムギ以外の地下茎型イネ科雑草の生育特性と見分け方

(1)リードカナリーグラス ①分布および利用 ヨーロッパ、北アメリカおよびアジアの温帯に広く自生する多年生イネ科草で、日本においては北海道から九州まで広く分布しています。アメリカ、カナダ、北欧と東欧の一部では品種も育成されており、一部地域で...
草地更新

1.フロストシーディング

牧草の播種適期は大きく分けて4~5月までの春播き、8~9月上旬にかけての夏播きがあります。この時期は牧草が発芽・定着しやすく、その後の越冬が可能な時期にあたります。 フロストシーディングは牧草種子の発芽適温より気温が下がり、霜柱(フロスト)...
草地更新

2.フロストシーディングの試験事例

(1)完全更新 2020年に実施した当社北海道研究農場での完全更新事例をご紹介します。この圃場はこれまでトウモロコシを栽培していましたが、排水性が不良の上、石も多かったため、トウモロコシの収穫後にフロストシーディングにより草地への転換を図り...
草地更新

3.採草地の混播例

良質な自給飼料を生産するには草地管理やサイレージ調製の技術が大切ですが、品種の選定や利用目的、栽培条件にあった混播組み合わせを考えることも大切なポイントの一つです。牧草の混播設計は気候条件や利用方法によって様々ですが、当社が推奨する混播例を...