繋ぎ牛舎

<牛床>
  快適な牛床とは以下のようなことが挙げられます。
  ① 繋ぎ方は寝起きがスムーズなので、スタンチョンよりはタイストール方式が勧められてい   
      る。
  ② クッション性の良いマットレスが敷かれている。
  ③ 十分な長さの牛床がある。
  ④ 寝床が汚れておらず、乾燥している。
  最近、建設されている牛舎ではニュヨークタイストール(下記図)は、寝起きがスムーズということで多くなっています。

繋ぎ牛舎1

   また、スタンチョン牛舎では左右支点方式や上下支点方式といったタイストール方式に改造するケースが増えています。

繋ぎ牛舎2

<カウトレーナー>
  タイストール方式では牛の自由度が大きい分、カウトレーナーを設置して尿溝に糞をするようしなくてはなりません。カウトレーナーの設置位置はいろいろな表現がありますが、前後の位置は、①前方の柱から30~60cmの位置、②排尿姿勢を取ったときに最も高くなる位置、③肩端と背骨窪みまでの間の真ん中よりやや後方となります。また、上下の位置は、カウトレーナーと牛の背中の間はひと拳半あけます。牛のサイズに合わせて、前後の位置を調整できるよう可動式のカウトレーナー(下記写真)を設置している牧場もあります。

繋ぎ牛舎3

<飼槽、水槽>
   凸凹な飼槽は腐敗物が溜まり、採食量の低下を招き、滑らかな飼槽は掃除がしやすく、採食量を高めます。凸凹になった飼槽はレジコンなどで補修するのが好ましく、費用はおおむね一頭当たり8千円~1万円となります。
   水槽の種類としては、ウォーターカップと連続水槽があります。連続水槽の利点としては牛の飲水量が制限されない、欠点としてはこまめな掃除が必要であるということが挙げられます。
   ウォーターカップの水量をアップさせるために、貯水タンクの設置、配水管を下記写真のように太くするといった工夫をしている牧場があります。

繋ぎ牛舎4