牛床素材について

 牛床素材に必要な要素は以下の点です。
① クッション性がある。
② 表面が乾燥し、清潔である。
③ 凸凹が少なく、耐久性がある。
④ 滑り難い。
 特にクッション性は重要で、クッション性が良いと横臥時間が長くなります。横臥時間が長くなると、血流量は起立時に比べ4割増加します。血流量が増えると、乾物摂取量、乳量がアップします。1時間の横臥時間の増加は、0.9kgの産乳量の増加を伴います。
 下記に示した試験は平成14年広島県立畜産技術センターで行われ、牛床マットの違いが乳生産と行動に及ぼす影響について試験したものです。試験方法は、乳牛は1区3頭とし、1期14日間計3期のラテン方格法で行われました。この試験では、薄型ゴムマットと比較して、厚型ゴムマット、ゴムチップマットは横臥時間が長くなり、乳量が多い傾向にありました。

試験区

起立、横臥行動
乳量

 主な牛床素材には、以下のものがあります。
① コンクリート
② 火山灰
③ 砂
④ 牛床マット
 コンクリートは表面が硬く、飛節が腫れるので、牛床素材としては不適です。
 火山灰は表面が凸凹になり、衛生面で問題があります。また、クッション性も悪くなります。
 砂は牛にとっては一番良い牛床素材です。その1番の理由は、クッション性が高いことで、無機質なので衛生面でも優れています。気をつける点は水分が多いと厳寒期に凍ることがある、粘土質が多いと固まる可能性があることです。粘土質は3%以下の砂が望ましいです。また、糞尿処理において、水分調整されないため、堆肥場で積むことが出来ない、糞尿処理機械を磨耗する等の問題が挙げられます。
 牛床マットは最近、各メーカーより様々な種類のものが発売されています。それらを分類しますと以下のようになります。
① トップカバー式
 ゴムチップを円筒状になった合成繊維の中に詰めてクッション性を確保しており、それを防水性のカバーで覆っている。
② ゴムチップ成型マット
 ゴムチップを加工成型したものです。表面はゴムチップが剥がれないようプレスされています。そのため、ややクッション性に欠けることと、表面が粗く飛節に擦り傷が出来る可能性があります。
③ 成型ゴムマット
 クッション性を保つために厚さが必要です。最近はクッション性を良くするために、ゴムとゴムの間にウレタン性のクッションが入っているものもあります。
④ 発泡ゴムマット
 1頭当たり20kgほどの軽さで、取り扱いが容易です。クッション性は良いですが、伸びる可能性があります。